シカトの語源知っていますか?
以前お話させて頂いた様に、鹿肉には「もみじ(紅葉)」という別名があります。
これは花札の10月の種札の「紅葉に鹿」のデザインが起源だと言われています。
『シカトする』とは無視するときの言い方ですが、花札の紅葉は10月を意味し、「紅葉に鹿」の10(とう)月の鹿が横を向いているので知らんぷりしているように見えることから始まった言葉だと言われています。
また「紅葉に鹿」のデザインにも由来があるそうです。奈良県の『菩提院大御堂(ぼだいいんおおみどう)』がその舞台です。かつて大御堂には寺子屋あり子供たちが通っていたそうです。ある時、三作という少年が習字をしていると教室に一頭の鹿が現れ、いたずらをしていたところ文鎮を投げて追い返そうとしたら、運悪く鹿に命中させてしまい殺してしまいました。鹿はこの時代既に神の使いとされており、誤りとはいえ殺してしまった三作は罪をとがめられて死罪に処せられます。母親はたいそう悲しみ、三作が孤独を感じないように墓の隣に一本の紅葉を植えたそうです。この故事を由来に、「紅葉に鹿」が発案されたのだと言われています。
この様に、鹿と日本人との間には昔から深く関わりがあります。
山の恵みに感謝し、美味しく食べて健康に、エゾシカ肉はそんな食材です。
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